他校の君。【完】




「ほら」


一臣君に言われた通り待っていると買って来てくれたチョコチップアイス。

アイスを両手で受け取ってから


「お代…「別にいい」」


お代を聞こうとしたら、すぐにいいと言われてしまった。

本当にいいのかな?

伺うように一臣君を見たら、


「一口食わせて」


あたしの手を掴んでアイスを引き寄せてパクリ。


「ん。普通に美味い」


後は食っていいから、と言われたけれど、


(これ一臣君が今食べたアイスだよね…?)


あたしはアイスを凝視する。

先が無くなっているチョコチップアイス。

間違いなく一臣君が食べたもの。


(これ、食べていいの?)


あたしが口付けちゃっていいの?

だって、もし食べたら間接…


(ってあたしの変態!)


きっと一臣君に他意はないのに、

何考えてるの。

分かってる。

ちゃんと分かってる。


でも…


(意識しちゃうよ…)