他校の君。【完】




また戻って来た気持ち悪さが治まるのを待ちながら俯いていると


「喋るなって言っといてなんだけど、飲みたいもんある?」


一臣君の声が頭上に落ちて来た。


「そこに店あるし、飲んだら少しはマシになるんじゃねぇ?」


なんならアイスにするか?

そう聞かれて、あたしは少し考える。

気分は気持ち悪い。

ぐるぐるしてるし、うぅってなる。

けれど、ジュースを飲んだらスッキリするかもしれない。

あ、でもジュースを飲むならアイスでもいいんじゃないの?

ジュースを飲み切れる自身は無いけど、アイスは食べ切れるかもしれない。

いやいや、でも気持ち悪いからアイス食べれないかもしれない。

あ、でもでもアイス食べたい。

うんうん考えてるうちに気持ち悪いのがじょじょに無くなって来た。


「何アイス?」

「……!!」


アイスが食べたいと思ってる事が何故かバレバレでびっくりしたら、『顔に書いてある』と一臣君が苦笑した。


「顔色戻って来たみたいだし、食えるんじゃねぇ?もし食えなかったら手伝ってやるよ。…苺とかメロンとかのフルーツ系は手伝えねぇけど」

「じ、じゃあ」


チョコチップアイス、と小さく呟くと、


「分かった。ちょっとだけ待ってろ」


と笑顔を浮かべて店に歩いて行った。