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「ああ!香澄いた!」
一臣君と一緒に歩く事少し。
みっちゃん達に追いついた。
「もう。どうせまた、よそ見してたんでしょ?」
「うん」
よそ見をしててみっちゃんとはぐれる事なんて普段からよくあるから、あたしは素直に頷く。
「ごめんね?すぐに気付かなくて」
「ううん」
謝るのはあたしの方なのに逆に謝られてしまって、あたしはフルフルと首を振る。
いつも、みっちゃんはあたしを気遣ってくれる。
なのにあたしは、みっちゃんが目を離した一瞬の隙にはぐれちゃう。
そんな時は携帯で連絡をとって合流する。
だからさっきはぐれた時に、あたしは慌てなかった。
はぐれる事に慣れてるから。
こんな事に慣れちゃダメだとは思うんだけどね。

