「ふぇ…」 その力強い腕に思わず声を上げて泣いてしまいそうになった。 守ってくれる。 気遣ってくれる。 時にはイジワルだけど優しくしてくれる。 安心出来る。 あたしはきっと、雪じゃなくて一臣君じゃないとダメ。 一臣君だから、 だから…! ギュッと一臣君の制服を握って泣き続けるあたしに、一臣君はいつまでも優しく接してくれた。