みっちゃんにそう伝えると、みっちゃんがよしよしと頭を撫でてくれた。


「香澄は可愛いね」

「……!」

「あ、照れた。もしかして一臣君に言われたなあ?」

「え、な、なな」


何で分かったの?

みっちゃんには昨日の事を話したけど、『可愛い』って一臣君が言ってくれた事は言ってなかったのに。


「香澄は分かりやすいからねー」

「そ、そうなの?」

「うん、そうなの。」


みっちゃんがニッコリと笑って頷いたと同時に、


「香澄」


雪が、たたたっと走って来た。