「じゃあ俺達兄さんの所に行くから」
バイバイと軽く手を振ってくれた翔君に手を振り返すと、翔君は花音ちゃんを連れて歩いて行った。
そんな二人を眺めてから一臣君の方に視線を向けると、
「あれ?」
一臣君の分の矢がもう無い。
「はい、香澄」
取れた、と一臣君にうさぎを渡してもらったあたしはガーンとショックを受ける。
一臣君が取る所を見れなかった。
「どうした?」
折角うさぎをもらったのにショックを受けるあたしに一臣君が驚く。
「あ、ありがとう!」
そんな一臣君の様子に慌ててお礼を言ったあたしはうさぎをギュッと抱き締めた。

