他校の君。【完】




Side 香澄


友達とバイバイをして他の所へ移動しようと一臣君に視線を移すと、


「一臣君?」


別の方向をじっと見ていた。

何かあるのかと視線の先を追ってみると、そこには『科学部が作った世にも不思議な液体!』と書かれた看板。

ー…不思議な液体?

よく分からないけど、一臣君はそう言うのに興味があるのかな?

あたしの言葉に照れて、ただ単に違う方向を見ていただけだと知らないあたしは、一臣君って意外なものに興味があるんだなって勝手に解釈してしまう。


「次はあれを見に行く?」


一臣君と繋いだ手をほんの少し引っ張りながら聞いてみると、


「え?香澄興味あんの?」


って聞かれてしまった。


「???」


興味があるのはあたしじゃなくて一臣君だと思うんだけど…

違うのかな…?