他校の君。【完】




それに、メールだと思っていたあたしは電話の心の準備が全く出来ていない。


「あ、あの」

『ん?』


何で電話?なんて聞いたら失礼だよね。

言い方も悪いよね。

あたしが言いたいのは、何て言うか、そうじゃなくて、

電話してくれたのは凄く嬉しいんだけど、


「て、照れるね」


照れちゃうよ…。


『そ?』

「うん」


一臣君に見えないのにコクコクと頷くあたしは一人『ひゃあ』なんて思っちゃう。


『で、明日なんだけど』

「う、うん」


意識し過ぎて息の仕方が分からなくなる。


『香澄っていつもは何時ぐらいに家出んの?』

「えーと…7時半ぐらい…かなぁ」


そのぐらいに出ると、大体8時過ぎぐらいに学校に着く。


『じゃあ、それぐらいに行く』


「え?」


で、でもそれぐらいだと、一臣君が本当に大変だと…。


『朝練、もっと速ぇから、俺的にはこの時間でもゆっくりなんだよ』

「そ、そうなんだ」

『そー』


なら、よかった。