「『曲がり角には』ってそれ、水乃が言うの?」
「うん。失敗した者として教えといてあげると、教えてもらった方は失敗しないでしょ?」
「………。水乃にとっては失敗なんだ?」
「うん」
「………。」
プチパニックを起こして真っ赤になっているあたしの近くで、お姉ちゃん達がよく分からない会話を始めたかと思ったら、
「まあ、瑤君はどうでもいいとして、」
お姉ちゃんがあたしの方を向いてまたニヤニヤし始めた。
「確か、杉沢一臣君だっけ?」
「え?う、うん」
「詳しくお姉ちゃんに教えてね」
「え?」
お姉ちゃんにグイグイと家に向かって背中を押され始めてしまい、今度は戸惑う。
そんなあたしに構わずにお姉ちゃんは
「瑤君バイバイ。送ってくれてありがとう」
彼氏さんにさくっとお礼を言ってから、さらにあたしの背中を押した。

