それは嬉し過ぎる。
だって、一臣君と一緒にいられる時間が増える。
あ、でもでも、
「駅で待ち合わせの方がいいんじゃないかな?」
迎えに来てくれるって事は一臣君の家を出る時間が早くなるって事だよね?
そんなの悪いよ。
「迎えに来た方が一緒にいられる時間増えるから、早起きぐらいいくらでもするけど?」
遠慮するあたしに一臣君はニッコリと笑ってくれる。
しかも、あっさりとそんな言葉まで。
「そ、そか」
カッと赤くなってしまうのを隠すように俯くと、一臣君の手が伸びてきてあたしに耳に触れる。
「また真っ赤」
「か、一臣君だって、耳」
さっき赤かった、と言おうとしたら
「俺のは外灯のせいでそう見えるだけ。それに暗いんだから目の錯覚じゃねぇの?」
「でも一臣君には見えてるんだよね?」
あたしが赤いの。
「香澄は分かりやすいから」
「前は分かりにくいって」
「あぁ、あれな。分かりにくいな。確かに。…けど、分かりやすい」
「???よく分かんないよ」
「そ?香澄からキスしてくれたら分かりやすく言うけど」
「………っ!」
そ、そんなの、
無理だよ…。

