「でも、要人すごいよねっ…一気に大スターになっちゃって。私のクラスでも知らないひといないしっ…」 緩んだ涙腺をカバーするように言った。 「そう?でも、俺は……好きな人だけに俺を見てもらえればいいかな…」 「え?」 要人好きな人いたんだ。 そりゃそうだよ。周りはあんな綺麗で可愛い女優さんばかりなんだから。 何を自惚れてたんだろう、私。 要人が私だけを見てくれるはず、無いのに。