キョウアイ―狂愛―






きらめいていたサイファの瞳から、すー……、と光が消えてゆく。






「…………あ、」


クレアが小さく声を出したのをきっかけに、サイファの体が動き銃を素早く拾い上げた。




サイファの瞳はそれを前にしても、未だ信じられないというように、手の中の物を凝視していた。





しばらく見つめやっとサイファの口が開く。

その声は微かに震えている。






「……いいものを……持ってるね」



ゆっくりと銃を持ち変え眺める。



カチャリと開けて弾を確認する。




「成る程……、銀の、弾丸だ」






青ざめ、固まったままサイファを見つめるクレア。



サイファもまた、蒼白の顔をクレアに向けるが、その瞳は先程と打って変わって冷淡で鋭かった。





「サイファ……違うの……っ」




「何が違うの?
これで僕を撃つんだろう?」


サイファの声は驚く程、静かで冷たい。




「君は僕を許してなどいなかったという訳だ」




クレアに弁明の余地は与えられず、起こしていた上体をベッドに突き飛ばされた。




――何も違わない……


クレアもそう思った。



あたしはサイファを騙した。

サイファは確かに酷い仕打ちをしてきたけれど、その気持ちに嘘はなかった。

純粋で真剣だった。



なのにあたしは裏切った。