「さぁ、唯。飲んでみろ」


「んにぃ~……」

苦い薬を飲み込まされて眉を寄せる唯。


「にがぁい……」


ベーっと舌を出した時――ポンッと耳から煙が出て猫耳がうさ耳へと変化した。


今回も大成功だ!


長い耳をピンッと立てて小首をかしげる唯。


俺は、そんな唯にそっと唇を近づける。


「元に戻る薬品を完成させてこそ、ワンセットの研究として成り立つ事ができる。

今回その元に戻る方法として取り入れたのは――」