馬の顔や大仏なんて笑えるものから、サングラスや付け髭なんかも置いてあった。 その中から、唯は猫耳を選んだんだ――。 「んにゅ……そうだっけ?」 当人はすっかり忘れているようだけど、俺は決して忘れない。 すごく、すごく似合っていたから――。