くしくしと涙をぬぐいながらそう言う唯。 その瞬間、俺は辞書に挟んである唯の写真を思い出した。 いつ見たんだよ! 気まずくて、恥ずかしくなりながらも、「あ、あれは、そういう意味じゃなくて」と、誤解を解こうとする。