猫耳姫とメガネ王子

しゃくり上げながら、ブンブンと首を振る唯。


なんでもないって、なんでもないなら泣くハズがないだろうが。


クッと、軽く奥歯をかみ締める。


自分の前で何かを我慢している唯が、俺をたまらなく切なくさせた。