「うん?」


寝転びながら、壱が私を見る。


その、今にも眠ってしまいそうなトロンとした目を見て、なぜだか私の胸はツキンと痛んだ。


どうして?


自分でも胸が痛む理由が分からなくて、胸に手を当ててみる。


「唯、どうした?」