猫耳姫とメガネ王子

あぁ、そうか。


俺が唯とキスをしたのは、唯が半分眠っているときだった。


そう思い出して、俺は唯にことのいきさつを説明して聞かせた。


すると、唯は赤くなったり青くなったりして、最終的には泣き顔で

「壱、ひどいよぉ~私のファーストキスだったのに」

と、頬を膨らませた。


「悪かったよ。でも、俺も初めてだったんだからな」