「学校に行けば、また普通に笑いかけてくれるさ」


「壱……そうかなぁ?」


「俺は、唯のことをずっと見てたから、あの子のこともちゃんと知ってる。信用しろ」


普段よりもずっとずっと甘えん坊で、普段よりもずっとずっと不安の多い猫な私を、壱はそうやって安心させてくれたんだ――。