「唯準備できたか?」


「んにゃう」


大きく頷き、ずれかけたマスクを直す。


ここ数日で色々なことがおきてしまったため、学校に行くのが久しぶりに感じる。


しかも、私の猫耳も尻尾も髭もはまだ元に治らず、壱の帽子と大きなマスクとジャージという、変態チックな格好をしている。


学校なんて休んでしまえば楽だけど、壱との関係を鈴にはちゃんと伝えようと思い、家を出たのだ。