「猫の鳴き声は萌えるけど、ちょっと静かにね?」


その言葉の後、口の中に布をむりやりねじこまれた。


苦しくて、一気に酸素が薄くなる気がして、唾液が布に吸い取られ、口の中は砂漠状態だ。


「ん……ふぅ!」


私はヤケでも何でもこんな場所に来てしまった事も、ガキのくせに大人ぶっていい男を捜してみたりしたことも、一気に悔やみ、

1人で平気なフリして、本当は鈴や店長や壱に守られていた事を痛いほどに自覚する。