う……っく……んにぅっ……」


壱に『ごめん』と謝られ、この猫耳が壱のせいだと言った事を否定もされなかった私は、1人夜の街へと飛び出した。


耳と尻尾をたれて、とぼとぼと歩いていく。


泣いても泣いても涙はあふれだして、まるで子供のようにしゃくり上げ続ける。


歩きながら時々

「壱のばかぁ~」

と声に出してののしってみても、気分は全く晴れなかった。