猫耳姫とメガネ王子

そっと壱の柔らかな前髪に触れる。


幸せすぎて、怖いくらいだ。


まるで猫のように丸くなって壱のそばで目を瞑る。


私も、このまま眠ってしまおう。


そう思ったのに――。