唯の体は、羽が生えて浮いているのではないかと思うほど軽かった。 「い、いいい壱! どこに行くの!?」 「どこって、俺の部屋だけど?」 地下室を出て、そのまま2階へ続く階段へ差し掛かる。 「自分で歩けるよ!」