猫耳姫とメガネ王子

「こんな時に嘘ついてどうすんだよ」


「だって……だってカーテン……」


消え入りそうな声。


「お隣さんが勝手にカーテン閉めるから、こっちも開けっ放しってワケにはいかないだろ?

俺私生活覗かれて興奮したりしねぇし?」


意地悪く言ってみると、唯はぷぅっと頬を膨らませてこちらを睨んできた。