猫耳姫とメガネ王子

「俺は、唯の事が好きだ」


「壱――」


ついさっきまでポロポロと零れ落ちていた涙が、今は驚きでピタリと止まっている。


「もう、ずっと前から、俺はお前しか見てないけど?」


「嘘……」