猫耳姫とメガネ王子

「私……私、壱の事が――!」


「ストップ!!」


言いかけた言葉を、俺は強く遮った。


突然大声を出したので、唯は驚いた顔をしている。


すると、その顔が今度はクシュッと悲しそうに歪んだのだ。