猫耳姫とメガネ王子

鼻血寸前なセリフを言った唯は、俺の腕の中で

「苦しいよぉ」

と、もがいている。


苦しかろうが、痛かろうが、離してなんかやらねぇ。


絶対絶対、この可愛すぎる唯猫を、誰にも渡さねぇ!


「壱……きいて?」


俺の腕の中で、くぐもった声を出す唯。