猫耳姫とメガネ王子

「え……あ……」


私は戸惑い、空中に視線を泳がせる。


だって、それを飲んで直ってしまうと、猫な私じゃなくなってしまう。


『猫みたいな可愛い子』


と壱が思っていてくれるのに、自分からそれを消してしまうなんて……。