猫耳姫とメガネ王子

ヒラリと、その本の隙間から何かが出てきた。


見ると、床に長方形の真っ白な紙が落ちている。


私は本を棚に戻し、その紙を手に取る。


「なに? 『猫のように可愛いこ』?」


紙には小さな文字でそう書かれていて、私は首をかしげる。