猫耳姫とメガネ王子

と、テレビへ向けて唇を尖らせる。


他にも沢山の芸能人やお笑い芸人が出ているけれど、私の興味はすでに失せてしまい、視線は壱の机へと向いていた。


「なぁんかないかなぁ?」


そう呟きながら、机の引き出しを物色し始める。


真面目な壱の机だけあって、中には意味不明の参考書や、他国語の問題集なんかが山ほど入っている。