猫耳姫とメガネ王子

言いながら起き上がり、今度はちゃんと本棚の前へ。


我ながら浮かれていると思い、気持ちを落ち着かせる。


「気をつけろよ? 俺ちょっと用事あるから」


「へ? どこか行くの?」


「研究室。午前中に少しは進めるつもりだったけど、散歩行っちまったからな」