猫耳姫とメガネ王子

大胆にも、壱の言葉を遮ってそう言っていた。


ギュッと壱の胸に顔をうずめているから、その表情はうかがえない。


けれど、壱の心音が心地よくて、離れられない。


しばらく黙っていると、壱が大きく息を吐き出して、私の髪が揺れた。


「今日も、泊まってく?」