猫耳姫とメガネ王子

壱、もしかして私と同じ気持ちでいてくれた――?


そう確信した私は嬉しくて嬉しくて、玄関から壱までの距離を飛ぶように舞い戻っていた。


勢いにまかせて思いっきり抱きついてみる。


「おい、唯――」


「まだ、一緒にいたい」