そう声をかけたんだけれど、唯はお土産選びに夢中でこっちを見ようともしない。 こんな近所の動物園で喜んでもらえるなんて、普段の唯からじゃ想像がつかない。 俺はその愛おしい背中を抱きしめたかったが、なんとか自分の中で我慢していたのだった。