猫耳姫とメガネ王子

どうしようかと首をひねっていると、唯が俺の服の裾を掴んできた。


見ると、上目使いでニッコリとほほ笑んでいる。


反則な可愛さに、俺は目を泳がせる。


「私、あそこでいいよ」


「あそこ……?」


唯の指の先を目で追うと、そこにはお世辞にも『大きい』とか、『綺麗』とか言えれない動物園があった。