猫耳姫とメガネ王子

「ダーツバー、相当行きたがってたじゃないか。嘘泣きまでして」


俺が言うと、唯は少し恥ずかしそうに笑って、

「でも、もうそれ所じゃないし。壱と仲直りできたから、男とかもうしばらくいらないかも」

と、クルンッと俺の前で回って言ってのけた。


化粧もしていなくて、気取っていなくて、男をゲットするために必死になっていない、唯。


そんな唯が、可愛く見えて仕方がない。