俺は元の姿に戻った唯の手を握り、そっとそこに口付けをした。


真っ赤になる唯が、可愛すぎる。


「唯、もしかしてこういうのしたことない?」


まさか、と思いつつも、唯の照れている顔を覗きこんで、そう聞いた。


すると唯は赤い顔を更に赤くして、

「……っ!! わ、悪いっ!? いい男選びすぎて、キスもしたことないけど!」

と、半分逆切れのように言ったのだ。