「あぁ。足を伸ばして少しだけジャンプすれば、唯の窓の下にある屋根に着地できるんだ」


なるほど。


確かに、私の部屋の下には小さな出っ張り屋根がある。


下には洗濯物を干す場所があるから、その為に作られた屋根なんだ。


「でも、それじゃぁ私の部屋から壱の部屋へは移動できないね」


壱の窓の周りには足場もなにもないから……。