「唯?」


声をかけられて、振り返る。


「唯には無理だって。足が短いから」


「んにゃ!?」


怒ったように毛を逆立てると、壱はクスクスと笑って

「あんなに遠かったと思ったのに、今はすごく近いんだよ、この窓」

と、私の部屋を見る。


「そ、そう?」