「ん……くっ」


私は必死で涙をこらえる。


あの頃の、壱のように。


「幼稚園の時、そんな呼び方をしながらも、唯は俺が転んで起き上がるまで、ずっとそばに居てくれただろ? 


他の友達はみんな先に行ったけど、唯だけは待っててくれた」


「ん……」