猫耳姫とメガネ王子

「もう、いい」


諦めたように言って、深いため息を吐き出している。


なんだかわからないけれど、覚えていない事に少し罪悪感を覚える。


『もう、いい』


なんてはき捨てるように言われて、悲しくもなる。