猫耳姫とメガネ王子

……って、え?


「泊まる……?」


机へ向かっている背中へ聞き返す。


「あぁ。どうせまた、研究のためにうちに来るだろ? だったら泊まればいいじゃないか」


と、当たり前のように言ってのけたのだ。


泊まる……泊まる……泊まるって!!


何度も何度も頭の中で壱の言葉をリピートする。