猫耳姫とメガネ王子

「あ――すごい、いい香り」


まるで爽やかな香水のような香りがする。


その香りに癒された私は、そっと小瓶を口へと運んだ。


これはきっと大丈夫だよね。


そう思い、まるで暗示にかけられているように、小瓶の中の液体すべてを、飲み込んだんだ――。