猫耳姫とメガネ王子

「よかった、誰もいない」


壱の家を通り過ぎ、自分の家の玄関までダッシュして、ホッと安堵の息を漏らす。


これでダーツバーに行けれる!


そう思い、鼻歌を歌いながら鞄の中のカギを探る。


が、つけていたキーホルダーをこの前なくしてしまったので、なかなか金属が手に触れない。


「どこ行ったのよぅ」