頭がいいとか、女の子にモテモテだとか。



そんな事で遠い存在だと感じなくても、壱は壱なんだから。



そういう考えが、たった2日のうちに芽生えていた事は、確かだった。



そっと、カーテンに触れてみる。



薄っぺらい布。



だけど、これだけで私達の間には大きな壁ができたのだと、思い込んでいた。