殺される訳でもなく
殴られる訳でもなく
犯される訳でもない日が何日も続いた。

無理してタバコを吸い
特に飲みたくない物を飲み
特に食べたくない物を食べ
男をコンビニに行かせる。

『‥ねぇ、タバコ。』

『すぐ行くよ!
待っててね!』

こう言うだけで男は喜んで買い物に行く。

私に何もしてこない。

『‥帰りたい‥‥‥‥‥』


―ガタッ!


『なんでお前がここに‥!』

『‥早く殺せよ‥‥‥‥』

何?

誰と話してるの?

扉の向こうからあの男と女の声がする。

『その部屋に入るな!
そこには雪梛が‥!』

『うるさい!!!!!!!!』

‥‥‥‥この声‥‥まさか‥

―ガチャ‥

男が閉めた扉が開く。