―ピンポーン

『雪梛〜
美月だけど。』

インターホンが鳴り玄関から美月の声が聞こえた。

『開いてるよ〜』

私が大きな声で言うと玄関が開き美月と美月の彼氏が入って来た。

『おじゃましまーす。』

『お〜琉輝星。
久々じゃん。』

二人の挨拶を聞いた後に私も挨拶変わりに言う。

『ごめんね。
いきなり呼び出して。』

『いいよーん♪
要らない服って何よ?
スウェットでもよかったの?』

美月は自分の着ているスウェットを引っ張りながらこちらを見る。

『スウェットで上等〜♪
てかそれでよかったよ。』

桜がニコニコしながら美月に答える。

『ならいいけど。
で‥要らない服着てこさして何すんの?
ガーデニングの手伝いなら、うちのママのだけで十分だからね。』

美月はふざけながら聞いた。