隣の先輩

「お腹空いたな」


 そう先輩が漏らす。


「私がおごります」

「別にいいよ」

「だって、今日だって」


 私は先輩に買ってもらったそれを見ていた。


 先輩は私の気持ちに気づいたんだろう。


「分かった。じゃ、ごちそうになろうかな」



 先輩がそう言ってくれたことに、少しほっとしていた。


 私たちが歩き出そうとしたときだった。


「西原君?」


 そこには見たことのない女の人が立っていた。


 一人は背が高くてすらっとしていて美人な人。メイクをしっかりとしているからか、より大人びた雰囲気を出していた。


 もう一人は髪の毛を短く切った人で、でもはっきりとした顔立ちのせいか、すごくさっぱりとした印象を与えていた。


「三宅と、長尾か。久しぶり」


 二人は私たちのところへ近寄ってきた。


 髪の毛を短く切った女性がさっき私たちの出てきたお店をチラッと見る。


「彼女? 可愛いね」


「佳織とつきあってるんじゃないの?」