隣の先輩

 しばらく経って、部屋に戻ると先輩からメールが届いていた。


 今日のことは気にしなくていいからゆっくり休めよ。


 そう書かれていた。


 多分、私が気にしてしまうことを分かっていたんだろう。


 私は分かりやすいから。


 私は「分かりました」と返事をしておくことにした。


 そんな先輩がやっぱり大好きだった。


 先輩を困らせたくなかった。


 きっと私が告白なんかしたら困っちゃうよね。


 忘れられないけど、やっぱり忘れないといけないから。


 私は鞄の中から渡せなかったチョコレートを取り出した。


 私はその封を解いていた。もう先輩にあげようとは思わなかった。


 それは宮脇先輩のピアスを探したときに決めていた。


 あんなことを言って、それでも先輩を好きでいたらおかしいから。


 そして、後一つ。今までは考えてもいなかったことを考えていた。


 いつか先輩が好きな人と両想いになれますように。


 そんなもしかすると矛盾しているかもしれない想いを載せて、サイコロ状のチョコを口に運ぶ。